私たちの生活の中には、朝起きてからの本のわずかな時間にも、マーケティングを「体験」

する機会が無数にあります。目覚まし時計、歯ブラシ、タオル、トースト、新聞、テレビなど、これらは全て、マーケティングの産物です。なぜ私たちはその商品を購入したのか。流行る店、すぐに消えていく店の違いはどこにあるのか。思わぬところから爆発的なブームが起こり、

急速に醒めていく。ごく単純に言えば、こうした「なぜ」を追求し、読み解いていくのが

マーケティングです。消費者の好みが多様化し、競争が激しくなった今、企業という船が、

この荒波の中で航海を続けていくための羅針盤の役割こそ、マーケティングに求められる、

最大の役割です。広告、新商品のプランニング、流行りの創出など、マーケティングのカバー

する範囲はとても広いです。しかしこれらはあくまでマーケティングという現象の一部に

過ぎません。

内野ゼミでは、マーケティングという語に隠された、企業や組織・個人を巻き込んだ壮大な

ドラマを、多様な関心と旺盛な好奇心で読み解いていくことに挑戦しています。